15年ぶり!『パーヴァース』ジーザス・ジョーンズ
前回、ジーザス・ジョーンズのことについて書き、その後サード・アルバムの『パーヴァース』を久しぶり(15年ぶりくらい)に聴いたので、感想をちょっとだけ書いてみます。
『PERVERSE』(1993)
『ZEROES AND ONES』
ファースト『リキダイザー』のかっこいい生身のグルーヴ感、セカンド『ダウト』のヴァラエティにとんだポップさはここにはありません。
キャッチーな曲が皆無な全編テクノ風のサウンドは、のちに「元祖デジタル・ロック」と呼ばれるように、革新的な感じのもので、今の耳で聴いてみると当時思ってたよりも聴き応えのあるサウンドでしたね。
『THE RIGHT DECISION』
なぜ当時はつまらないと感じ、ほとんど聴かなかったのか??
アルバムの発売年月日が、「1993.1.20」となってるのを見て、
「ああ~、なるほどな」と納得。
その頃俺は、マニック・ストリート・プリーチャーズを毎日聴きまくってたし、1993年のUKは他に、レディオヘッドの衝撃的な『パブロ・ハニー』、
スウェードのセンセーショナルなデビュー・アルバム『スウェード』、
地味ながらひっそりとオトゥールズの『ニューウェイヴ』、
ブラーの最高傑作『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』がリリースと、
ギター・ロックが盛り上がりを見せた年で、翌年には大衆的なブリット・ポップ・ブームが到来するんだから、完全に音楽シーンから離れているジーザス・ジョーンズのこのアルバムが売れるはずがなかったですね。
US勢では、ニルヴァーナやソニック・ユースを聴きまくってたので、当時の俺にしてみれば、「おもしろくなく」ほとんど聴かなかったのも当然といえば当然でしょう。
今思えば「ナイン・インチ・ネイルズ」みたいな暴力性というか、なにかもう少しインパクトがあればよかったように思います。
それにしてもファーストの『リキダイザー』は、音楽雑誌の名盤特集みたいなもので取り上げられることはありませんが、「隠れた名盤」ですね(^^)。
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