ドアーズ&ジム・モリソン

『Indian Summer』ドアーズ vs 小春日和

最近、朝晩はけっこう寒いんだけど、昼くらいから晴れてれば、ぽかぽかと暖かい日が多いですよね。
こういうのを「小春日和」っていうらしいです。
知ってました?「小春日和」っていうのは、春じゃなく今ぐらいの季節で、春のように暖かい日のことをいうのを。俺は最近知ったんですけど(^^;)。

『Indian Summer』ドアーズ

 
じつは俺は中学生の頃から、英語の歌ばかり聴いてるのに、英語がまったく分からないというやつなのです。だからよくCMでやっている「スピードラーニング」なんかも、俺がやっても全然ダメだろうなと思います(笑)。
そういうやつなので、ドアーズの『インディアン・サマー』もサマーってつくから、「夏ってけだるいな~」ぐらいな感じの曲かと思ってたんだけど、この前、『インディアン・サマー』っていうのは、日本語では「小春日和」のことだって言ってるのをテレビで見て、初めてその意味を知りました。

たしかにぽかぽかした陽気の中で、まどろみながら聴くにはぴったりな感じだし、「Beautiful Song」の一言です!

『Morrison Hotel』(1970)

モリソン・ホテル

『インディアン・サマー』の入っているこのアルバムには、前作のアルバムタイトルと同じ『Waiting For The Sun(太陽を待ちながら)』という曲が入ってるんですが、多分前作の発表までに曲が完成しなかったためかと思われます。
ドアーズの本を読んだのはずいぶん昔のことなので、そういう細かいエピソードはすっかり忘れてしまいました・・・。

『Waiting For The Sun(太陽を待ちながら)』

 
寒くなってくると、あれほど暑くて早く過ぎてほしいと願ってた夏が恋しくなります・・・。
 
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『夏は去りゆく』ドアーズ vs アクロン/ファミリー

以前、コハゲさんに頂いた「アクロン/ファミリー」のアルバム(CD-Rに焼いたやつ)が素晴らしいのでほぼ毎日聴いています。

『S/T Ⅱ: The Cosmic Birth and Journey Of Shinju TNT』
Akron/Family

Vol. 2-the Cosmic Birth & Journey of

『Island』

 
彼らの音楽を聴くのは初めてなんですが、ジャンルレスでミクスチャー感覚に優れたサウンドという印象。俺が素晴らしいなと思ったのは、ポップ・ミュージックの枠にとらわれない自由さが彼らの楽曲にあるからです。アップテンポの曲はもちろんですが、密室的なアプローチのトラックでも、どこか開放的なニュアンスがあり、アルバム全体からは「祝祭的」というキーワードが漂ってます。

『Silly Bears』

爆発的ですさまじいライヴを展開するという彼らですが、この曲はその一端を垣間見ることが出来る、エネルギーに満ちた曲です。

そして俺は、アクロン/ファミリーのこのアルバムを聴いていると、ドアーズのことを思い出します。特別、音や曲調が似ているという訳ではありませんが、「スピリチュアルなサイケデリック・ロック」という点で共通しています。
とくに『太陽を待ちながら』あたりの荒涼としたサウンドが。 

『太陽を待ちながら』The Doors(1968)

太陽を待ちながら

ドアーズのサード。
前2作のような、「暗闇の中」で強烈な畏怖感を感じるようなサウンドから一変し、このアルバムの曲から感じる舞台は「真昼間」。例えば、砂漠みたいなだだっ広い荒野に一本のハイウェイが通っているような、アメリカの田舎によくありそうなそんな町を想起する、渇いたサウンドとでもいいましょうか。これもまた名盤です。

『Summer's Almost Gone(夏は去りゆく)』

9月も半ばだというのに、この辺りは最近ずっと真夏日が続いてます。でももう夏も終わりなんだなあと思うと少し名残惜しい気がします・・・。

『Yes,The River Knows(川は知っている)』
メロディの美しい佳曲。

 
『Love Street』
秋のおとずれを感じさせるような、哀愁ただよう曲。


『My Wild Love』
アルバムの雰囲気を表しているような渇いた感じの曲。

 
『Hello, I Love You』

 
おそらくこのアルバムで1番有名な曲で、ドアーズの中でも、最もキャッチーな曲かも知れません。たんなるポップ・ソングといえなくもないけど、入り口としては最適かもしれません。

俺はドアーズを聴いて「サイケデリック・ロック」というものを知ったので、俺の中ではサイケデリック・ロックとは、「潜在意識に語りかけるような、得体の知れないスピリチュアルな音楽」という感覚がありましたが、実際には、例えば最近だとアニマル・コレクティヴやMGMTなんかのキラキラした感じや、サウンドの表面的な手法のことを指したりするみたいですね。

ドアーズのような音楽を鳴らすバンドは、二度と現れませんでしたが、アクロン/ファミリーもスピリチュアルな音楽を鳴らすという点で、現在では珍しい存在かもしれません。

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『ブライアン・ジョーンズに捧げる詩』ジム・モリソン

1969年7月3日、ローリング・ストーンズのギタリストだったブライアン・ジョーンズが亡くなりました。

それを聞いたドアーズのジム・モリソンは深く悲しみ、
「L.A.に捧げる歌ー亡きブライアン・ジョーンズをしのぶ」と題する詩を書くと自費で出版し、その月の終わりにロサンジェルスのアクエリアス・シアターで演奏した際に、会場のファンに配りました。
幸運にもこの詩集をもらった人々は、ジョーンズの死を悼む美しい言葉に驚いたそうです。


天使のような男だった
その手のひらに指に
絡みついていたヘビが
とうとうこの優しい魂を
奪い去った

 
しかし皮肉にもそのジム・モリソンも、2年後の同じ日に亡くなることになります。

『BIRD OF PLAY』JIM MORRISON

『ジム・モリソン』1943-1971
 

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『ジム・モリソン』1943-1971

7月3日・・・、
ジム・モリソンが死んでから、今日でちょうど37年です。
同じ年に生まれてる俺も37歳という事になります(^^)。

ドアーズの最高傑作といえば、
間違いなくセカンドの『まぼろしの世界』でしょう。

Strange Days

 
ファーストほどキャッチーじゃないし、
「ハートに火をつけて」みたいな大ヒット曲はありませんが、
アルバムトータルの完成度を考えるとこれでしょう!

ロック史に残る独特なジャケットは、ファーストのジャケットが嫌いだったメンバーが、自分たちの写真をジャケットに使わないことで、エレクトラと一戦交えて、小人や怪力男といった人たちをサーカスから探してきたそうです。

ところで、ドアーズって今いち世間的評価が低いような気がするんですよね、ヴェルベット・アンダーグラウンドやプロト・パンクのバンドに比べて。
ドアーズを知らない人が聴いたとして、たしかに一聴しただけでは、その良さは分かりにくいんじゃないかという気はします。
見かけ的に轟音ギターだとか爆音を鳴らしたりといった「ガツン!」とくるような音楽じゃないし。かといって聴きやすいというのでもないし。

ジム・モリソンの圧倒的なカリスマ性とオルガンをフィーチャーした、独特の音楽性から、フォロワーは皆無(真似が出来ないので)でした。
しかし、その後時代を超えてドアーズに影響を受けたアーティストがたくさん出てきました。とくにパンクの精神性を持つバンドに。
イギー・ポップやパティ・スミスはジム・モリソンの大ファンだったし、
テレヴィジョンは、ドアーズの所属していたレーベルという事で、
「エレクトラ」と契約し、ストラングラーズは「パンク版ドアーズ」、
エコー&ザ・バニーメンは「ネオ・サイケデリック」と呼ばれ、
ヴォーカルが詩人で、ヘンテコなオルガンのジョナサン・ファイアー・イーター、それらの集大成として登場したのがジム・モリソン風の詩を歌ったストロークスでした。それからも不穏な音を鳴らしたブラックレベル・モーター・サイクル・クラブと、思い浮かぶだけでこれだけです。
ジェフ・バックリィもジム・モリソンの大ファンでした。


~ドアーズがパンク・ロックに与えた影響は大きいと思うんだけど~


という質問に対して、メンバーのレイ・マンザレクは、
こう答えていました。

「ドアーズの音楽が影響を与えているとは思えないな。というのは、
パンク・ロックはまったくドアーズの音楽とは異なるからね。
パンクはとても速いし、いつもクレイジーだから。
ドアーズのパンク・ロックへの影響はドアーズの態度とかムードという点から、ミュージシャンに対してかなり強いものがあったと思う。
そしてモリソンがそれらの人々にとって象徴とされていたものは、
自由、「感性の自由」だったんだ。すべての義務や束縛を破ることだった。自由になるために、クレイジーになるために、そしてワイルドになるために。」

~続けて、ジム・モリソンについて~

「ジムは妥協することが出来ない男だった。だから彼は長生き
出来なかったんだ。彼は本当に純粋なアーティストだったよ。
彼は権威に屈服する男ではなかった。権力を持った奴ら、
警察や政府はいつも彼のことを警戒していたよ。そして彼らは、ジムが一人の普通の良いアメリカ人であることを欲していた。
野生の動物を飼いならそうとしたんだよ。彼は野獣だったよ。しかし、彼を飼いならすことはできなかったし、彼は飼いならされはしなかった。
彼は人に妥協する男ではなかった。妥協とはつまり、この社会の方法に従うことだけど、彼は「NO」と言っていた。そして従うことはないだろうと言っていた。彼はいつも社会や権力に対して疑い、指導者たちについても疑問を持っていた。だから決して従わないと言ってた。彼のそういった面がとても魅力的なんだ。なぜなら彼はそういった方法において、とても強烈で、心理的、精神的に、一つひとつ、一人一人に対して物凄く強い男だった。僕は彼のような人を見たことがないよ。」

もし、解散してたり、亡くなっている人たちを含めた、全てのアーティストの中から、一組だけその時代に行ってライヴを観られるとしたら、
俺なら迷わず「ジム・モリソンのいるドアーズ」でしょうね!

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~

前編『ハートに火をつけて』

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「ハートに火をつけて」ザ・ドアーズ&ジム・モリソン

いよいよ、ドアーズとジム・モリソンの事について書きます(^^)。
ドアーズは俺にとって、4大(好きな)バンドの一つで、
ジム・モリソンは、3大(好きな)ヴォーカリストに入ってます!
とはいっても、ドアーズをよく聴いてたのは、
もう15年くらい前になるんだけど・・・。

ちなみに、4大バンドとは、
クラッシュ、ニルヴァーナ、マニック・ストリート・プリーチャーズ、
3大ヴォーカリストとは、
ジム・モリソン、カート・コバーン、ジェフ・バックリィです。

「知覚の扉が洗い清められるとき、
すべてはありのままの姿で現れるだろう、果てしなく」

”ドアーズ”という名前は、ジム・モリソンの閃きにより、
ウィリアム・ブレイクのこの詩の一説からつけられました。

「世の中には既知のものと未知のものとがある、
そして、その間には扉(ドアーズ)があるのさ」ジム・モリソン

~まずジム・モリソンとレイ・マンザレクとの出会いから、
ドアーズ結成までのストーリーを紹介したいと思います~

UCLAで映画撮影方の学士号を手にしたジムは、友人たちにニューヨークに行って映画で飯を食うつもりだと宣言します。
しかし実際は、ロスにとどまり、さびれたビルの屋上に住み、詩を書く日々を過ごしていました。日中は太陽の光、夜になるとロウソクの明かりを頼りにして、彼の豊かな想像力の世界に訪れた思いをことごとくしぼりだした。

1965年夏、ある晴れた日の海岸で、レイ・マンザレクは
映画科の同窓生だったジムとばったり出くわしました。

レイ「いったい何をやってるんだ?どうしてまだロスにいるんだ?」
ジム「俺、ビルの屋上に住んで歌を書いてるんだ、まだ断片だけど」
レイ「(確かに彼が詩人だってのは知ってた)へえ、そりゃすごい、
   ひとつ俺に、その歌を聴かせてくれよ」


そしてこう歌ったそうです  『月まで泳いでいこう/
波に乗って上っていこう/街が眠りにつく夜の中に入っていこう』


それからもう2、3曲歌い終えたあとこう言ったそうです。

レイ「俺がこれまで聴いたロックンロールの歌詞のなかでも最高だ!
   一緒にロック・バンドを作ろうぜ」
ジム「それこそ俺が思い描いていることなのさ」

こうして、卒業生のフランシス・フォード・コッポラに次ぐ有望株とのお墨付きを得て、前途有望な映画青年と目されていたレイ・マンザレクは、成功間違いなしのフィルムの世界を捨ててジム・モリソンとバンドを組むことになったのです。

「あの日、ビーチを歩いていたジムを目にして、何よりもまず驚いたよ。だってやつはニューヨークに行くって話してたから。とっくに行ったと思ってたんだ。だからよりにもよってあの日、なぜ彼がビーチへ行く気になったのか、なぜ偶然私があの場にいあわせたのか、それを思うと不思議なんだ。誰かがそのように図ったに違いないよ。」
レイ・マンザレク

その後、ジョン・デンズモアとロビー・クリューガーが加わり、
デビュー作「ハートに火をつけて」が1967年に発表されました。

ハートに火をつけて(紙ジャケット仕様)

ロック・ジャズ・ブルース・ラテンが混然一体となっていて、ロックにさまざまな新機軸をもたらし、デビュー作としては驚くべき出来栄えと評価を得たばかりか、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」と並ぶ1967年のベスト・アルバムに選定されるアルバムとなりました。

個人的には、このアルバムの魅力は、ドアーズのキャリアでも突出した4曲がおさめられてる事です。

「ブレイク・オン・スルー」

ハード・ロックだといわれますが、俺にとっては、その歌詞を含めて、
”パンク・ロック”です。精神性という意味で、パンクはここから
始まったといっても過言ではありません。

「水晶の舟」
幻想的で美しい、ピュアなバラード

「ハートに火をつけて」

やはりドアーズの曲で、一番好きなのは何かと聴かれたら、コレ!
この曲(全米1位)が象徴するように、ドアーズはアンダーグラウンドにとどまらないポップさを兼ね備えていました。

「ジ・エンド」
ロックの表現領域を押し広げた、壮大なドラマ。
ジム・モリソンは、言葉をその持つ意味ばかりではなく感情への働きかけを考えて使い、聴き手にその意味するところを想像させるとともに、自由にイメージさせました。

ドアーズの音楽を聴くというのは、ある種の催眠状態に陥ったり、
潜在意識に入りこむというか、独特の世界にさまよい込むというか。
説明がしにくいんだけど・・・。

~ドアーズがまだデビューする前のエピソード~

ジムとレイは、もし自分たちがビッグになったらといったことを
夢に描き、よく未来を語りあったそうです。

ある日、ヴェニス・ビーチを歩いている時のこと、こんなような会話が
ふたりの間で交わされました。

ジム「何歳くらいまで生きたいと思う?」
レイ「そう、まあ87歳までは生きたいね。
   孫や曾孫の顔を見たいから」


ジム「俺は違うね。俺が自分のことをどう見ているか知ってるかい?
大きな流れ星、巨大な炎につつまれた彗星さ。誰もが立ち止まって
息をのむや、指をさして、こう言うのさ。「おい、見てみろよ!
あれを見ろよ!」で、ヒュー!俺はやつらの前から姿を消す。
でも、あんなものにはもう二度とお目にかかることはできないのさ。
そして、俺のことをけっして忘れることは出来ないんだ。」

サ゛・ウ゛ェリー・ヘ゛スト・オフ゛・サ゛・ト゛アース゛~40周年記念ミックス~(DVD付)

後編『まぼろしの世界』に続く。

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