愛聴盤!『ポール・ウェラー』
秋の夜に合う音楽は何だろう??
そう思った時に真っ先に頭に浮かぶのがこのアルバム、
『ポール・ウェラー』(1993)
ポール・ウェラーのファースト・ソロ・アルバム、
セカンド『ワイルド・ウッド』もいいけど、今回はこっちで。
スタイル・カウンシルを解散させた後、ポール・ウェラー・ムーブメントと銘打ったクラブ・ドサ回りツアーを経て発表されたのがこのアルバムです。
「スタイル・カウンシルを解散させた後で僕は本当に茫然としてしまって、一体何がしたいのかわからなくなっていたんだ。一時は本当に、もう音楽はやめて何か他のことをやろうかと思ったぐらいだった。でも2年かかってようやく気がついたんだ。他のことなんてやれるわけがない、これが自分のやっていくことなんだ。神の思し召しとまでは言わないけど、自分は一生、音楽をやっていくことになってるんだ、14の年からそれは自然に決まってたことだったんだって。そして受け入れるようになった、これが僕の人生なんだって。仕事とかじゃなく、当たり前のことなんだと。そして、もうそれを正当化しなくてもいいって思ったんだよ。」
このアルバムのサウンドについては、
「まるっきり黒人と同じレコードを作ることは不可能だよ。彼らの伝統を考えたら・・・。黒人ミュージシャンの何が素晴らしいかっていうと、全くカッコつけがなくて、ひたすら自然に音楽が流れ出ているってことでさ、僕が今やろうとしている音楽もできるかぎり自然なものなんだ。黒人っぽかろうが、白人っぽかろうが、自分自身の表現であることが大事なんだ」
このアルバムは90年代初めから現在を通して、
もしかしたら俺の最も愛聴したアルバムかもしれません。
曲自体は地味なので爆発力はないけど、
たまに取り出しては聴くといった感じで。
なぜこの(地味な)アルバムが愛聴盤なのか??
まずリリース時の状況でしょうか。
90年代初めは流行のロックを聴かずにスタカンばかり聴いてたくらい、
ポール・ウェラーが好きだったというのもあるし、
音楽シーンの流行り廃りと関係なく普遍性のある音楽で、「爆発力」がない分、飽きずに何回も聴けて、聴くたびに体に馴染んでくるという、俺にとってはそういうアルバムです。
このアルバムの中に収められている、「アバヴ・ザ・クラウズ」という曲はポール・ウェラーの全キャリアの中でも、一番好きな曲で、歌詞もメロディもグッとくるし、今の季節にもぴったりです!
秋が枯葉を吹きつけて
歩いている僕に冬の訪れを予告した
夏はいつもあっという間に過ぎ
僕の思考のようにとどまることがない
それは急にやってきて駆け抜け
あまりにも速く変わってしまう
僕はずっとやっていけるんだろうかと
思わずにいられない
列車の窓にペーパー・カップが映っているのが見えた
蒼白い空の中に小さく浮かんでた
どっち側が上かはわからなかったけど
雲の上には何があろんだろう
僕はずっとやっていくのだろうかと
思わずにはいられない
この自分自身への不信感に対して
怒りが叫びを上げるとき
僕の夢の中に 一抹の悲しみが忍び込む
人が生きることを恐れ
それでも死にたくないと思ってるのに対し
僕は与えることを恐れている
そんなものを覆す信念を見つけなくては
大急ぎで過ぎ去っていくのは僕自身なんだ
時は嵐の中でぐずぐずととどまっている
あからさまな恐怖に苛立って
僕は一体何がもたらされるのかと思っている
雲の上に何があるんだろう
考えてしまう ああ僕はやっていけるのか
走っては隠れ 走っては隠れして
僕は夕方の海を渡る船をつかまえる
ファーストとセカンドからベストな選曲のライヴ盤、
『ライヴ・ウッド』も秋の夜長におすすめです(^^)。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

















































最近のコメント