70年代ロック

ピストルズ以上の衝撃!「メタル・ボックス/PIL」

「ロック名盤ベスト100」シリーズを再開したいと思います(^^)。
40位までは、一気に20枚ずつランキングにしたわけですが、
その中に入れ忘れたものというか、入れてもよかったなというのが何枚かあるので、好きなアーティストというのもあり、一枚ずつ、そのアルバムとバンドの事を書いてみたいと思います。

個人的ロック名盤 41位
『メタル・ボックス』PIL

   Second Edition

セックス・ピストルズを脱退し、本名に戻したジョン・ライドンが、
ピストルズ以前にパンクであった「仲間」(ジャー・ウーブル、キース・レヴィン)と共に結成し誕生したのが、
このPIL(パブリック・イメージ・リミテッド)。
これはPILが、79年に発表した衝撃のセカンド・アルバム!

次作の「フラワーズ・オブ・ロマンス」へと続く、
ロックの解体作業は非常にスリリングです。

The Flowers of Romance

「メタル・ボックス」を初めて聴いた時は、正直”ぶっ飛び”ました。
ロック的な高揚やビート感から意図的に離れ、広い空間をベース、
ギター、ヴォーカル、ドラムが自由に浮遊し、緊迫感のある世界が
広がっていました。俺はこのアルバムを聴いて「真のパンク」というものを理解しました。

オリジナルは12インチ・マキシ・シングル3枚を、地雷を模したとも
言われるメタル缶に入れてリリースされましたが、これは当時ジョンたちが夢中になっていたレゲエ/ダブの低音、そして豊かにうねる中音を求めた結果、こういう形態になったそうです。
でも俺は、「セカンド・エディション」のCDしか聴いた事がないので、
本当の意味でのこのアルバムの凄さは体感してません(^^;)。

後は、当時のジョン・ライドンのインタビューから、
このアルバムの魅力などを伝えたいと思います。

アルバムを作った当時の状況を、

「ずっと前から、金属とレコードを組み合わせることに興味を持っていた。そのアイディアをレコード会社に話したけど、コストが高くつくというので、まったく実現の可能性がないと言うんだ。それなら少し無理してもいいから、自分たちでメタル・ボックスを作ろうと思ってね。俺がカンヅメ会社に行って何から何まで交渉してきたんだ。そして、その代金は全部自分達で負担する。レコードが売れれば、カン代が俺達の印税から引かれてゆくという仕組みになっている」

こうしてDIYで、5万セットが限定で作られました。

このアルバムの特徴は、という質問に

「何といってもサウンドが最高さ。なるべくいいステレオで聴いてくれ。それも日本製のな、特にベースの音はブッ飛ぶぜ。日本の木の家なんか、ガタガタ揺れるかもしれないな。それにレコードに合わせて踊ったっていいんだぜ。この世の中に、一緒に踊れる曲があまりにも少なすぎる」

~最後に、1983年来日時のインタヴューより~
あなたが「スワン・レイク」を歌った時、周りの聴衆の何人かが、突如理由もなく呼吸困難に陥り、バタバタと倒れたという現象が起きたんですが、そのことをどう思いますか?

「スワン・レイク・・・、あの曲は俺の母が死んだ時に書いた曲なんだ。
母はガンで一年間も苦しみながら死んだ。俺があの曲を歌う時、
いつも心の中で母のことを想って泣いてるんだ。”あなたの瞳の中にある死に対し、俺は何と表現したらいいんだろう・・・”
最初の一節はこう歌ってるんだ。それはきっと、俺の母を想う気持ちが、空気を伝って人々をトランス状態に導いたんだと思う。」

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ロックの歴史を変えた名盤!「ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス」

サマソニにセックス・ピストルズの出演決定!

「サマー・ソニック08」の第一弾出演アーティストの発表がありましたが、そこにはなんと、あのセックス・ピストルズの名前がありました。
やはり一度は見ておきたいです。
まあ、再結成には賛否両論ありましたが、
部外者があれこれいっても「そんなの関係ねぇ」でしょう。
バンドは当事者本人のものなのだから。
今だに音楽雑誌では、定期的にパンクを特集して、
「パンクとは何ぞや?」といった事が書かれていますが、
ジョン・ライドンが再結成した時にこう語っていました。
「俺のやることがパンクだ!」まったくその通りです。

ピストルズのほかに、個人的興味はポール・ウェラー、
同じく復活組のジーザス&メリー・チェイン、ザ・ヴァーヴ。スピリチュアライズドもおもしろそうだし、ポリシックスも意外と好き(笑)。
新しいところでは、ケイジャン・ダンス・パーティなど。
まあ行きたいけど、行けないでしょうが・・・。

セックス・ピストルズについてですが、エピソードはたくさんありますが、今さら俺があれこれ言うまでもないでしょう。

二十歳そこそこの若者が、ロック・シーンのみならず
当時のイギリス社会に思想革命をおこし、アルバムを一枚出しただけで
、「世界を変えた」という事実だけで十分だと思います。

確かにマルコム・マクラーレンのプロモーション戦略もありましたが、
やはりピストルズの最大の魅力は、ジョニー・ロットンの個性でした。
そこら辺のピストルズやジョニー・ロットンを知るには、
ドキュメンタリー映画「ノー・フューチャー」がおすすめです!
ヴィヴィアン・ウェストウッドがデザインしたファッションも、
その後のロンドン・パンクに多大な影響を与えました。

そのピストルズが、77年に発表した唯一のアルバムで、
ロックの歴史上、最大瞬間風速を記録した名盤中の名盤。

「ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス」(勝手にしやがれ)

勝手にしやがれ(紙ジャケット仕様)

確かにオーヴァー・プロデュースな感は否めませんが、
あの時代(今もですが)、ロックにとって
この破壊力が必要だったということでしょう。
「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」は、いつ聴いてもかっこいいし、
「アナーキー・イン・ザ・UK」は永遠のマスターピース。

かって、なにかのフェスで、この曲をカバーしたモトリー・クルーに対して、ソニック・ユースのサーストン・ムーアは、「ムカツク(たしかこんな感じのことを言ってた)、でもいい曲だ」と言ったというエピソードもありますが、
今のしょぼくれたセックス・ピストルズが演ってるのを観ても、
俺は「でも、いい曲だ」と思うでしょうね。

ちなみにソニック・ユースの「ティーンエイジ・ライオット」は、
「アナーキー・イン・ザ・UK」と並ぶ名曲です!

昔、友達に貸したら、帰ってこなくなったので、安かったので輸入盤を新しく買いなおしたら、ジャケットがこんな感じのピンクでした(^^)。

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

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「メタル・ボックス」PIL&ジョン・ライドン

ロンドン・コーリング/クラッシュ&ジョー・ストラマー

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PEACE BED アメリカVSジョン・レノン

「この映画にはジョンの思いが詰まっています
平和を願う真実の姿が映っています
ジョンについてのドキュメンタリーは数多くありますが、
これは彼の愛すべき作品です    オノ・ヨーコ」

こんなコメントが添えられたジョン・レノンの
ドキュメンタリー映画が上映されています。
(香川では。全国的には、ほとんど終わってるみたい)

ベトナム戦争や人種差別、貧困や暴力と闘うために
何が出来るのか・・・、なぜ彼は平和を愛することで
アメリカの「敵」になってしまったのか・・・。

興味をそそられるので、見たい・・・、けど、
もう2年くらい映画は見に行ってないです(子供が生まれてから)。
映画館遠いし、お金も節約しなければいけないし・・・。

ビートルズは正直、そんなに聴きません。
自分にとっての「リアリティ」をあまり感じないんですよね。
「古典的芸術」といった位置づけでしょうか。
ビートルズで1番好きなアルバムをあげるならば、
ファーストです(ホワイト・アルバムは聴いたことないけど)。
だからジョン・レノンというのは、ビートルズの一員というより、
愛と平和のために闘った人、とか
「ジョンの魂」や「イマジン」を作った人という見方です。

ジョンの魂

アメリカというのは、軍需産業(軍産複合体)で成り立ってるので、
なにかの理由を掲げて、自ら他国を攻撃したり、
各地の紛争に兵器を売って儲けなければいけないので、
「世界平和」を唱えるのは「反体制」という事になりかねません。

軍需産業以外でも、環境汚染を食い止めるためには、
汚染を生まない「水素エンジン」に切り替えなければいけませんが、
大手の石油会社や、石油に巨額の税金を課している政府など、
権力者による体制維持のために、抑えられてしまいました。

アメリカに限らず、ちょうど日本の国会でもてっとり早い財源である
「ガソリン税」について議論してますからね~。

「戦争反対、平和のために武器を捨てよう」
と言ったところで、政治家はこう言うんじゃないでしょうか?
「じゃあ、北朝鮮が攻めてきたらどうするんだ?」と。

世界平和のために「非暴力」や「非武装」を、世界に先駆けて
日本がしめすべきだと唱える人はいないんじゃないかな?
国際(アメリカへの)貢献という建前のもとに、
「平和憲法」が改正されるのは時間の問題のような気がします。

と、ここまで書いてきましたが、あくまで素人の意見ですので(笑)。
ちょっとジョン・レノンから逸れた感はありますが、
俺にとっては、ジョンもまた(ジョーと同じく)
自分の生き方を貫き通したパンクな人なのです。

もし変えようと思うなら
本当に変えようと思うなら
世界は変えられる

イマジン(紙ジャケット仕様)

ハッピー・クリスマス/ジョン・レノン

PEACE BED オフィシャルHP

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永久不滅の名盤!「ロンドン・コーリング」ザ・クラッシュ

俺の個人的「ロック名盤1位」は、『ロンドン・コーリング』です!

ロンドン・コーリング

ロック、レゲエ、R&B、ロカビリー、ジャズなどを取り入れて、
それらを見事なクラッシュのサウンドに仕上げた傑作であり、
パンク生誕後のロック史を語る時に欠かせない名盤。
パンク・ロックという音楽スタイルにとどまらず、バンドのスピリットがいっぱいつまってるので、ぜひ聴いてみてください!

CDでは1枚に収められましたが、当時は2枚のLPを1枚の
レコード・ジャケットに入れて発売されました。
これはファンのために価格を下げる方法として
クラッシュ側が提案したものでした。

90年の「ローリング・ストーン」誌の
”80年代のベストアルバム”で第1位に輝きましたが、
それを知ったジョーはこう言ったそうです。

「あれは79年の発表だぜ!」

そんなザ・クラッシュ&ジョー・ストラマーの魅力について、
雑誌「ニュー・ルーディーズ・クラブ」に載ってたエピソード(黒字)と
ストラマー語録(赤字)を織り交ぜながら、伝えたいと思います。


まず俺の1番好きなエピソード。
写真家のハービー山口氏が、ロンドンの地下鉄で面識の無い
ジョー・ストラマーと偶然、
出会った時のものです

1979年のある日、地下鉄に乗ってると、
向こうの座席にジョー・ストラマーがいた。
僕はおそるおそる「写真を撮ってもいいか?」と聞いた。
彼はにっこり笑って「いいよ」といい、
僕は彼のすきっ歯の笑顔にホッとして、
揺れる車中で夢中になってシャッターを押した。

次の駅で、ジョー・ストラマーが降りようとし、
僕は「サンクス」と挨拶した。すると彼は、

「撮りたい時はいつでも撮れよ。それがパンクだぜ!」

と言い残し去っていった。その言葉を聞いた瞬間、
パンクとは何かという僕の疑問が解き明かされた。

やりたいことは、今やるんだ!
そのエネルギーを持つ。
やりたいことに正直になる、
それがパンクなんだと。

電車を降りた僕は、嬉しさのあまり、
駅の階段を駆け上って、ロンドンの街へ出ていった。

この時撮った写真は、それからプリントされることなく、
20年の時を超えて、初めてプリントされ、掲載されました。
なぜ今まで、その写真を確かめようとしなかったのか、という問いに
「誰かに請われて撮ったのではない、撮ったことで満足だった」
とハービー氏は、言葉少なに語ったそうです。

この写真は、ジョー・ストラマーという男の本質をとらえてて、
ハービー氏に信頼の眼を向けている、とても優しい表情でした。

もうひとつ、エピソードを。

「あいつらと一緒にいる時が一番嬉しい。
あいつらは俺たちを必要としている。
俺たちのロックンロールが毎日暮らしていくために必要なんだ」

ステージ終了後のドレッシング・ルームにつめかけるファンの中の
少年のひとりが、ジョーにサインをもらいながら語りかけた。
「クラッシュにしてはチケットが高すぎるよ、ジョー」
ジョーはこう答えたという。


「これが精一杯なんだ。ツアーをやる時は臨時のスタッフも
必要だし、交通費やホール代も高くなった。
信用してくれ、これがギリギリの線なんだよ」


「でもジョー、すぐに用意できる金額じゃないよ」
チケット代は、約1300円である。

帰りのバスの中で、まったく無言のジョーを見ると、
ジョーは涙を流していた、という。


「子供たちのためにコンサート会場をつくりたい。
そうしたら1ポンド(約540円)でコンサートができる」

去年、ローリング・ストーンズとU2は、ツアーの収益が
数百億円だったそうです。ビジネスという視点で見ると、
そういう意味では、
クラッシュは二流以下のバンドでした。
レコードは安くする、コンサートチケットは安くする、
ベネフィット・コンサートにはノーギャラで出たがる、
大ホールではやらない、TVでプレイしたがらない、
さらに驚くべきことに、バンドは大きな利潤をあげてはならない、
という鉄則を守ってました。

当時、彼らとマネージメント契約をした会社の社長によれば、
「契約の際に、ジョーに念を押されたよ。絶対に大儲けしようと
思うな。われわれのファンから搾取してはいけない、
利益は活動が維持できる最小限のものに留めろってね。経営は当然苦しいよ。でも、そういうクラッシュが好きさ、個人的にもね」

当時のジョー・ストラマーのことを
ジョン・ライドンは「いいやつだけど、シリアスすぎるんじゃないか?」
ポール・ウェラーは「やつのロマンチストぶりはなおらないぜ!」
と評してます。

なるほど。

クラッシュは、スタジアム・バンドになることを一切、拒否しました。
「青臭さの抜けきらない男」とするならそれでもいいでしょう。
ただジョー・ストラマーという人物は、常人以上に強靭な精神力と
意思を持った男だったとだけ言っとく必要があります。

そういうクラッシュとジョー・ストラマーが俺も大好きです。

「やつらにとってはいやな毎日の連続なんだ。
だから言うんだよ。がんばれよ、くじけるなよってね」

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