60年代ロック

『ライク・ア・ローリング・ストーン』ボブ・ディラン

『風に吹かれて』ボブ・ディラン

 
今日、木枯らしの吹く中、イオンに買い物に行きました。
ヴィレッジ・ヴァンガードに行くと、たいてい何かそそられるものがあるんですが、今日見つけたのが、ボブ・ディランの「チロルチョコ」でした(ゲーセンで、エヴァンゲリオンのとかは見たことあるけど、まさかボブ・ディランのがあるとは思ってませんでした)。

ボブ・ディラン チロルチョコ 2枚セット
50個のチロルチョコのパッケージが、ボブ・ディランの名盤ジャケットなわけですが、これはファンの人にはたまらない代物だろうなあと思いました。当然、買っても食べずに永久保存するんでしょうね~(^^)。

俺はそこまでのファンじゃなく、初期のアルバムを数枚持っていて、海賊盤のベストなんかをたまに聴いている程度なので、『モノ・ボックス』が出ても到底買えるような身分ではありませんが(笑)。

俺なら例えば、クラッシュの全シングルのジャケットがチロルチョコになってたら、迷わず買いますね。

ボブ・ディラン・モノ・ボックス

 
『ライク・ア・ローリング・ストーン』

 
いつ、いかなる時に、そして何回聴いても、心(魂)が奮えるという、決して色褪せることのない「とんでもない曲」です。

~ただ転がる石ころのように、
 そして風の吹くままに人生を生きていくだけです~

 
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『二十歳の原点』高野悦子

ブログであんまりパーソナル(内面的)な部分は書くことがないだろうなと思ってましたが、文学の話題が出たので、ついでにといいますか少し書いてみようと思います。

『二十歳の原点』高野悦子

二十歳の原点 (新潮文庫)

俺が今まで生きてきた中で、一番共感したと思える本です。
共感というとありきたりな言い方になってしまうのですが、
この人は「自分の魂の一部」なんだろうなと感じました。

この作品は、一女子大生である彼女が、二十歳の誕生日からの約6ヶ月間を大学ノートに書き綴った日記であり、壮絶な青春を駆けぬけた闘争の歴史であり、魂の記録でもあります。

俺がこの本を読んだのは、もう17年くらい前のことでしょうか。
久しぶりに読んでみたんだけど、当時と同じように涙が溢れて止まりませんでした。

この本と高野さんの詩を読んでいると、同じように体制(権力)と闘ったジム・モリソンや孤高の天才詩人ニック・ドレイクを思い浮かべます。

日記が書かれたのが、1969年なので、もし彼女がジム・モリソンやニック・ドレイクのことを知ってれば、多分好きになってたんじゃないかなと思います。
もっと後に生まれてたなら、ジョー・ストラマーや、ジョニー・ロットン、ポール・ウェラーなどのパンクに夢中になってたかも。俺がそうであるように。


この日記は完成された静謐な一遍の詩で終わってます。

旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう

出発の日は雨がよい
霧のようにやわらかい
春の雨がよい
萌え出でた若芽が
しっとりとぬれながら

そして富士の山にあるという
原始林の中にゆこう
ゆっくりとあせることなく
      ・
      ・
      ・

この詩を読むとドアーズの「ジ・エンド」が思い浮かび、高野さんはジム・モリソンに匹敵するような詩の才能があったんじゃないかと思います。

「その季節」を乗り切ってれば、平凡な主婦にもなれただろうし、
詩の才能を活かした仕事をしていたかもしれません。
ただこの本と出会って俺は救われたので、
俺にとっての『原点』だといえます。

また17年後、子供が20歳になる頃に読んでみようと思います。

 
『タイム・ハズ・トールド・ミー』ニック・ドレイク

 時がぼくに教えてくれた
 きみはめったにいない存在
 悩める心の
 厄介な治療法

 時がこうも教えてくれた
 もうこれ以上求めてはいけないと
 ぼくらの大海原も
 いつかそのうち岸辺に辿り着ける

 だからぼくは自分がほんとうになりたくないものへと
 自分自身を追い込むような生き方をやめることにしよう
 自分がほんとうは愛したくないものを
 愛さざるをえなくなるような生き方をやめることにしよう

 

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『ジム・モリソン』1943-1971

7月3日・・・、
ジム・モリソンが死んでから、今日でちょうど37年です。
同じ年に生まれてる俺も37歳という事になります(^^)。

ドアーズの最高傑作といえば、
間違いなくセカンドの『まぼろしの世界』でしょう。

Strange Days

 
ファーストほどキャッチーじゃないし、
「ハートに火をつけて」みたいな大ヒット曲はありませんが、
アルバムトータルの完成度を考えるとこれでしょう!

ロック史に残る独特なジャケットは、ファーストのジャケットが嫌いだったメンバーが、自分たちの写真をジャケットに使わないことで、エレクトラと一戦交えて、小人や怪力男といった人たちをサーカスから探してきたそうです。

ところで、ドアーズって今いち世間的評価が低いような気がするんですよね、ヴェルベット・アンダーグラウンドやプロト・パンクのバンドに比べて。
ドアーズを知らない人が聴いたとして、たしかに一聴しただけでは、その良さは分かりにくいんじゃないかという気はします。
見かけ的に轟音ギターだとか爆音を鳴らしたりといった「ガツン!」とくるような音楽じゃないし。かといって聴きやすいというのでもないし。

ジム・モリソンの圧倒的なカリスマ性とオルガンをフィーチャーした、独特の音楽性から、フォロワーは皆無(真似が出来ないので)でした。
しかし、その後時代を超えてドアーズに影響を受けたアーティストがたくさん出てきました。とくにパンクの精神性を持つバンドに。
イギー・ポップやパティ・スミスはジム・モリソンの大ファンだったし、
テレヴィジョンは、ドアーズの所属していたレーベルという事で、
「エレクトラ」と契約し、ストラングラーズは「パンク版ドアーズ」、
エコー&ザ・バニーメンは「ネオ・サイケデリック」と呼ばれ、
ヴォーカルが詩人で、ヘンテコなオルガンのジョナサン・ファイアー・イーター、それらの集大成として登場したのがジム・モリソン風の詩を歌ったストロークスでした。それからも不穏な音を鳴らしたブラックレベル・モーター・サイクル・クラブと、思い浮かぶだけでこれだけです。
ジェフ・バックリィもジム・モリソンの大ファンでした。


~ドアーズがパンク・ロックに与えた影響は大きいと思うんだけど~


という質問に対して、メンバーのレイ・マンザレクは、
こう答えていました。

「ドアーズの音楽が影響を与えているとは思えないな。というのは、
パンク・ロックはまったくドアーズの音楽とは異なるからね。
パンクはとても速いし、いつもクレイジーだから。
ドアーズのパンク・ロックへの影響はドアーズの態度とかムードという点から、ミュージシャンに対してかなり強いものがあったと思う。
そしてモリソンがそれらの人々にとって象徴とされていたものは、
自由、「感性の自由」だったんだ。すべての義務や束縛を破ることだった。自由になるために、クレイジーになるために、そしてワイルドになるために。」

~続けて、ジム・モリソンについて~

「ジムは妥協することが出来ない男だった。だから彼は長生き
出来なかったんだ。彼は本当に純粋なアーティストだったよ。
彼は権威に屈服する男ではなかった。権力を持った奴ら、
警察や政府はいつも彼のことを警戒していたよ。そして彼らは、ジムが一人の普通の良いアメリカ人であることを欲していた。
野生の動物を飼いならそうとしたんだよ。彼は野獣だったよ。しかし、彼を飼いならすことはできなかったし、彼は飼いならされはしなかった。
彼は人に妥協する男ではなかった。妥協とはつまり、この社会の方法に従うことだけど、彼は「NO」と言っていた。そして従うことはないだろうと言っていた。彼はいつも社会や権力に対して疑い、指導者たちについても疑問を持っていた。だから決して従わないと言ってた。彼のそういった面がとても魅力的なんだ。なぜなら彼はそういった方法において、とても強烈で、心理的、精神的に、一つひとつ、一人一人に対して物凄く強い男だった。僕は彼のような人を見たことがないよ。」

もし、解散してたり、亡くなっている人たちを含めた、全てのアーティストの中から、一組だけその時代に行ってライヴを観られるとしたら、
俺なら迷わず「ジム・モリソンのいるドアーズ」でしょうね!

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~

前編『ハートに火をつけて』

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「向こう側へ突き抜けろ!」ザ・ドアーズ&ジム・モリソン~前編~

いよいよ、ドアーズとジム・モリソンの事について書きます(^^)。
ドアーズは俺にとって、四大(好きな)バンドの一つで、
ジム・モリソンは、三大(好きな)ヴォーカリストに入ってます!
とはいっても、ドアーズをよく聴いてたのは、
もう15年くらい前になるんだけど・・・。

「知覚の扉が洗い清められるとき、
すべてはありのままの姿で現れるだろう、果てしなく」

”ドアーズ”という名前は、ジム・モリソンの閃きにより、
ウィリアム・ブレイクのこの詩の一説からつけられました。

「世の中には既知のものと未知のものとがある、
そして、その間には扉(ドアーズ)があるのさ」ジム・モリソン

~まずジム・モリソンとレイ・マンザレクとの出会いから、
ドアーズ結成までのストーリーを紹介したいと思います~

UCLAで映画撮影方の学士号を手にしたジムは、友人たちにニューヨークに行って映画で飯を食うつもりだと宣言します。
しかし実際は、ロスにとどまり、さびれたビルの屋上に住み、詩を書く日々を過ごしていました。日中は太陽の光、夜になるとロウソクの明かりを頼りにして、彼の豊かな想像力の世界に訪れた思いをことごとくしぼりだした。

1965年夏、ある晴れた日の海岸で、レイ・マンザレクは
映画科の同窓生だったジムとばったり出くわしました。

レイ「いったい何をやってるんだ?どうしてまだロスにいるんだ?」
ジム「俺、ビルの屋上に住んで歌を書いてるんだ、まだ断片だけど」
レイ「(確かに彼が詩人だってのは知ってた)へえ、そりゃすごい、
   ひとつ俺に、その歌を聴かせてくれよ」


そしてこう歌ったそうです  『月まで泳いでいこう/
波に乗って上っていこう/街が眠りにつく夜の中に入っていこう』


それからもう2、3曲歌い終えたあとこう言ったそうです。

レイ「俺がこれまで聴いたロックンロールの歌詞のなかでも最高だ!
   一緒にロック・バンドを作ろうぜ」
ジム「それこそ俺が思い描いていることなのさ」

こうして、卒業生のフランシス・フォード・コッポラに次ぐ有望株とのお墨付きを得て、前途有望な映画青年と目されていたレイ・マンザレクは、成功間違いなしのフィルムの世界を捨ててジム・モリソンとバンドを組むことになったのです。

「あの日、ビーチを歩いていたジムを目にして、何よりもまず驚いたよ。だってやつはニューヨークに行くって話してたから。とっくに行ったと思ってたんだ。だからよりにもよってあの日、なぜ彼がビーチへ行く気になったのか、なぜ偶然私があの場にいあわせたのか、それを思うと不思議なんだ。誰かがそのように図ったに違いないよ。」
レイ・マンザレク

その後、ジョン・デンズモアとロビー・クリューガーが加わり、
デビュー作「ハートに火をつけて」が1967年に発表されました。

「個人的ロック名盤ランキング22位」

ハートに火をつけて(紙ジャケット仕様)

ロック・ジャズ・ブルース・ラテンが混然一体となっていて、ロックにさまざまな新機軸をもたらし、デビュー作としては驚くべき出来栄えと評価を得たばかりか、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」と並ぶ1967年のベスト・アルバムに選定されるアルバムとなりました。

個人的には、このアルバムの魅力は、ドアーズのキャリアでも突出した4曲がおさめられてる事です。

「ブレイク・オン・スルー」
ハード・ロックだといわれますが、俺にとっては、その歌詞を含めて、
もろ”パンク・ロック”です。精神性という意味で、パンクはここから
始まったといっても過言ではありません。

「水晶の舟」
幻想的で美しい、ピュアなバラード

「ハートに火をつけて」
やはりドアーズの曲で、一番好きなのは何かと聴かれたら、コレ!
この曲(全米1位)が象徴するように、ドアーズはアンダーグラウンドにとどまらないポップさを兼ね備えていました。

「ジ・エンド」
ロックの表現領域を押し広げた、壮大なドラマ。
ジム・モリソンは、言葉をその持つ意味ばかりではなく感情への働きかけを考えて使い、聴き手にその意味するところを想像させるとともに、自由にイメージさせました。

ドアーズの音楽を聴くというのは、ある種の催眠状態に陥ったり、
潜在意識に入りこむというか、独特の世界にさまよい込むというか。
説明がしにくいんだけど・・・。

何を書いてるのか訳が分からなくなったので、最後にします。

~ドアーズがまだデビューする前のエピソード~
ジムとレイは、もし自分たちがビッグになったらといったことを
夢に描き、よく未来を語りあったそうです。

ある日、ヴェニス・ビーチを歩いている時のこと、こんなような会話が
ふたりの間で交わされたそうです。

ジム「何歳くらいまで生きたいと思う?」
レイ「そう、まあ87歳までは生きたいね。
   孫や曾孫の顔を見たいから」


ジム「俺は違うね。俺が自分のことをどう見ているか知ってるかい?
大きな流れ星、巨大な炎につつまれた彗星さ。誰もが立ち止まって
息をのむや、指をさして、こう言うのさ。「おい、見てみろよ!
あれを見ろよ!」で、ヒュー!俺はやつらの前から姿を消す。
でも、あんなものにはもう二度とお目にかかることはできないのさ。
そして、俺のことをけっして忘れることは出来ないんだ。」

サ゛・ウ゛ェリー・ヘ゛スト・オフ゛・サ゛・ト゛アース゛~40周年記念ミックス~(DVD付)

後編「まぼろしの世界」に続く。

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