ロック名盤(洋楽)

「楽園の扉を叩く歌!」ジェイソン・ムラーズ

『ウィ・シング。ウィ・ダンス。ウィ・スティール・シングス』
ジェイソン・ムラーズ

ウィ・シング。ウィ・ダンス。ウィ・スティール・シングス。

「ツアーもレコーディングもしない、仕事もしない」と
1年間の休暇を宣言して沈黙・・・、

「突然目が覚めたら、
本物の歌が自分の中から湧き上がってきたんだ。」

そして完成したのが、約3年ぶり、3作目となる、
豊かで新鮮な才能を感じさせるこのアルバムです。
先日のフジ・ロックにも出演してましたね。

~空を見上げ、風に吹かれ、波に抱かれて、愛を歌う。~

人生の全てを肯定しているような、
そんな感じのする、素晴らしい曲が流れてくるアルバムです。
(この年になると、歌詞を見ることはほとんどありません。)

とくに「アイム・ユアーズ」は今の季節にもぴったりで最高!

このアルバムを聴いてると、
素直に「人生って素晴らしい」と思えてきます。
ちょっと大げさな表現かもしれませんが(^^)。

少なくとも、こう言えるでしょう。

『ポップ・ミュージックは素晴らしい』と。

 

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『ジム・モリソン』1943-1971

7月3日・・・、
ジム・モリソンが死んでから、今日でちょうど37年です。
同じ年に生まれてる俺も37歳という事になります(^^)。

ドアーズの最高傑作といえば、
間違いなくセカンドの『まぼろしの世界』でしょう。

Strange Days

 
ファーストほどキャッチーじゃないし、
「ハートに火をつけて」みたいな大ヒット曲はありませんが、
アルバムトータルの完成度を考えるとこれでしょう!

ロック史に残る独特なジャケットは、ファーストのジャケットが嫌いだったメンバーが、自分たちの写真をジャケットに使わないことで、エレクトラと一戦交えて、小人や怪力男といった人たちをサーカスから探してきたそうです。

ところで、ドアーズって今いち世間的評価が低いような気がするんですよね、ヴェルベット・アンダーグラウンドやプロト・パンクのバンドに比べて。
ドアーズを知らない人が聴いたとして、たしかに一聴しただけでは、その良さは分かりにくいんじゃないかという気はします。
見かけ的に轟音ギターだとか爆音を鳴らしたりといった「ガツン!」とくるような音楽じゃないし。かといって聴きやすいというのでもないし。

ジム・モリソンの圧倒的なカリスマ性とオルガンをフィーチャーした、独特の音楽性から、フォロワーは皆無(真似が出来ないので)でした。
しかし、その後時代を超えてドアーズに影響を受けたアーティストがたくさん出てきました。とくにパンクの精神性を持つバンドに。
イギー・ポップやパティ・スミスはジム・モリソンの大ファンだったし、
テレヴィジョンは、ドアーズの所属していたレーベルという事で、
「エレクトラ」と契約し、ストラングラーズは「パンク版ドアーズ」、
エコー&ザ・バニーメンは「ネオ・サイケデリック」と呼ばれ、
ヴォーカルが詩人で、ヘンテコなオルガンのジョナサン・ファイアー・イーター、それらの集大成として登場したのがジム・モリソン風の詩を歌ったストロークスでした。それからも不穏な音を鳴らしたブラックレベル・モーター・サイクル・クラブと、思い浮かぶだけでこれだけです。
ジェフ・バックリィもジム・モリソンの大ファンでした。


~ドアーズがパンク・ロックに与えた影響は大きいと思うんだけど~


という質問に対して、メンバーのレイ・マンザレクは、
こう答えていました。

「ドアーズの音楽が影響を与えているとは思えないな。というのは、
パンク・ロックはまったくドアーズの音楽とは異なるからね。
パンクはとても速いし、いつもクレイジーだから。
ドアーズのパンク・ロックへの影響はドアーズの態度とかムードという点から、ミュージシャンに対してかなり強いものがあったと思う。
そしてモリソンがそれらの人々にとって象徴とされていたものは、
自由、「感性の自由」だったんだ。すべての義務や束縛を破ることだった。自由になるために、クレイジーになるために、そしてワイルドになるために。」

~続けて、ジム・モリソンについて~

「ジムは妥協することが出来ない男だった。だから彼は長生き
出来なかったんだ。彼は本当に純粋なアーティストだったよ。
彼は権威に屈服する男ではなかった。権力を持った奴ら、
警察や政府はいつも彼のことを警戒していたよ。そして彼らは、ジムが一人の普通の良いアメリカ人であることを欲していた。
野生の動物を飼いならそうとしたんだよ。彼は野獣だったよ。しかし、彼を飼いならすことはできなかったし、彼は飼いならされはしなかった。
彼は人に妥協する男ではなかった。妥協とはつまり、この社会の方法に従うことだけど、彼は「NO」と言っていた。そして従うことはないだろうと言っていた。彼はいつも社会や権力に対して疑い、指導者たちについても疑問を持っていた。だから決して従わないと言ってた。彼のそういった面がとても魅力的なんだ。なぜなら彼はそういった方法において、とても強烈で、心理的、精神的に、一つひとつ、一人一人に対して物凄く強い男だった。僕は彼のような人を見たことがないよ。」

もし、解散してたり、亡くなっている人たちを含めた、全てのアーティストの中から、一組だけその時代に行ってライヴを観られるとしたら、
俺なら迷わず「ジム・モリソンのいるドアーズ」でしょうね!

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ドアーズ~40周年記念ミックス~

前編『ハートに火をつけて』

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金返せアルバム!「サム・ラウド・サンダー」

古い話題ですが、雑誌『スヌーザー』で、2007年度の「金返せ!」
アルバムに選ばれていた一枚。その時に思ったけど、なかなか書けなかったので大分遅れてこのアルバムについて書いてみます。
もちろん俺はそう思ってないけど。

「サム・ラウド・サンダー」
クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

Some Loud Thunder

俺はこういう個性的なバンドというのは好きなんですけどね~。
ロックバンドの進化軸を、大まかに言うと、
セカンドはファーストの延長戦上、サードで傑作を作って、バンドの評価が固まった後に、実験的だったり方向性の違うサウンドを目指したりするのが、まあ一般的な流れかなと思います。

まあ単純にセカンドアルバムというのは、
”曲としてのよさ”はファーストよりおとるかもしれないけど、
音圧をアップさせて、曲の強度を増したり、よりグルーヴ感を出してたりというのが、オーソドックスなパターンだと思うんですが、
(思いつくもので、クラッシュ、スミス、レディオヘッド、ブルー・トーンズ、ジーン、ストロークス、アークティック・モンキーズがそんな感じ。
リバティーンズはちょっと違うな。あくまで俺の感覚で)
このアルバムではいきなり『サージェント・ペパーズ』を目指した感があり、ロック的高揚感を求めてこれを聴くと、肩透かしをくう可能性のあるサウンドです。
たいていのリスナーは耳ざわりのいいものが好きなんでしょうね~。

まあ俺もファーストの方が好きなんですけどね(^^)。
牧歌的でサイケデリック・フレーヴァー漂う名盤なので、
クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーを初めて聴く人はこちらからどうぞ。

個人的ロック名盤・38位『クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー』

クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

今後の展開が楽しみです。

今日の一曲、
「スパニッシュ・ダンス・トループ」ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ

クラップ~と似たようなウェールズ出身のサイケなくせものバンド。

Gorky’s Zygotic Mynci/Spanish Dance Troupe

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「ハートに火をつけて」ザ・ドアーズ&ジム・モリソン

いよいよ、ドアーズとジム・モリソンの事について書きます(^^)。
ドアーズは俺にとって、4大(好きな)バンドの一つで、
ジム・モリソンは、3大(好きな)ヴォーカリストに入ってます!
とはいっても、ドアーズをよく聴いてたのは、
もう15年くらい前になるんだけど・・・。

ちなみに、4大バンドとは、
クラッシュ、ニルヴァーナ、マニック・ストリート・プリーチャーズ、
3大ヴォーカリストとは、
ジム・モリソン、カート・コバーン、ジェフ・バックリィです。

「知覚の扉が洗い清められるとき、
すべてはありのままの姿で現れるだろう、果てしなく」

”ドアーズ”という名前は、ジム・モリソンの閃きにより、
ウィリアム・ブレイクのこの詩の一説からつけられました。

「世の中には既知のものと未知のものとがある、
そして、その間には扉(ドアーズ)があるのさ」ジム・モリソン

~まずジム・モリソンとレイ・マンザレクとの出会いから、
ドアーズ結成までのストーリーを紹介したいと思います~

UCLAで映画撮影方の学士号を手にしたジムは、友人たちにニューヨークに行って映画で飯を食うつもりだと宣言します。
しかし実際は、ロスにとどまり、さびれたビルの屋上に住み、詩を書く日々を過ごしていました。日中は太陽の光、夜になるとロウソクの明かりを頼りにして、彼の豊かな想像力の世界に訪れた思いをことごとくしぼりだした。

1965年夏、ある晴れた日の海岸で、レイ・マンザレクは
映画科の同窓生だったジムとばったり出くわしました。

レイ「いったい何をやってるんだ?どうしてまだロスにいるんだ?」
ジム「俺、ビルの屋上に住んで歌を書いてるんだ、まだ断片だけど」
レイ「(確かに彼が詩人だってのは知ってた)へえ、そりゃすごい、
   ひとつ俺に、その歌を聴かせてくれよ」


そしてこう歌ったそうです  『月まで泳いでいこう/
波に乗って上っていこう/街が眠りにつく夜の中に入っていこう』


それからもう2、3曲歌い終えたあとこう言ったそうです。

レイ「俺がこれまで聴いたロックンロールの歌詞のなかでも最高だ!
   一緒にロック・バンドを作ろうぜ」
ジム「それこそ俺が思い描いていることなのさ」

こうして、卒業生のフランシス・フォード・コッポラに次ぐ有望株とのお墨付きを得て、前途有望な映画青年と目されていたレイ・マンザレクは、成功間違いなしのフィルムの世界を捨ててジム・モリソンとバンドを組むことになったのです。

「あの日、ビーチを歩いていたジムを目にして、何よりもまず驚いたよ。だってやつはニューヨークに行くって話してたから。とっくに行ったと思ってたんだ。だからよりにもよってあの日、なぜ彼がビーチへ行く気になったのか、なぜ偶然私があの場にいあわせたのか、それを思うと不思議なんだ。誰かがそのように図ったに違いないよ。」
レイ・マンザレク

その後、ジョン・デンズモアとロビー・クリューガーが加わり、
デビュー作「ハートに火をつけて」が1967年に発表されました。

ハートに火をつけて(紙ジャケット仕様)

ロック・ジャズ・ブルース・ラテンが混然一体となっていて、ロックにさまざまな新機軸をもたらし、デビュー作としては驚くべき出来栄えと評価を得たばかりか、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」と並ぶ1967年のベスト・アルバムに選定されるアルバムとなりました。

個人的には、このアルバムの魅力は、ドアーズのキャリアでも突出した4曲がおさめられてる事です。

「ブレイク・オン・スルー」

ハード・ロックだといわれますが、俺にとっては、その歌詞を含めて、
”パンク・ロック”です。精神性という意味で、パンクはここから
始まったといっても過言ではありません。

「水晶の舟」
幻想的で美しい、ピュアなバラード

「ハートに火をつけて」

やはりドアーズの曲で、一番好きなのは何かと聴かれたら、コレ!
この曲(全米1位)が象徴するように、ドアーズはアンダーグラウンドにとどまらないポップさを兼ね備えていました。

「ジ・エンド」
ロックの表現領域を押し広げた、壮大なドラマ。
ジム・モリソンは、言葉をその持つ意味ばかりではなく感情への働きかけを考えて使い、聴き手にその意味するところを想像させるとともに、自由にイメージさせました。

ドアーズの音楽を聴くというのは、ある種の催眠状態に陥ったり、
潜在意識に入りこむというか、独特の世界にさまよい込むというか。
説明がしにくいんだけど・・・。

~ドアーズがまだデビューする前のエピソード~

ジムとレイは、もし自分たちがビッグになったらといったことを
夢に描き、よく未来を語りあったそうです。

ある日、ヴェニス・ビーチを歩いている時のこと、こんなような会話が
ふたりの間で交わされました。

ジム「何歳くらいまで生きたいと思う?」
レイ「そう、まあ87歳までは生きたいね。
   孫や曾孫の顔を見たいから」


ジム「俺は違うね。俺が自分のことをどう見ているか知ってるかい?
大きな流れ星、巨大な炎につつまれた彗星さ。誰もが立ち止まって
息をのむや、指をさして、こう言うのさ。「おい、見てみろよ!
あれを見ろよ!」で、ヒュー!俺はやつらの前から姿を消す。
でも、あんなものにはもう二度とお目にかかることはできないのさ。
そして、俺のことをけっして忘れることは出来ないんだ。」

サ゛・ウ゛ェリー・ヘ゛スト・オフ゛・サ゛・ト゛アース゛~40周年記念ミックス~(DVD付)

後編『まぼろしの世界』に続く。

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歴史的名盤!「勝手にしやがれ」セックス・ピストルズ

サマソニにセックス・ピストルズの出演決定!

「サマー・ソニック08」の第一弾出演アーティストの発表がありましたが、そこにはなんと、あのセックス・ピストルズの名前がありました。
やはり一度は見ておきたいです。
まあ、再結成には賛否両論ありましたが、
部外者があれこれいっても「そんなの関係ねぇ」でしょう。
バンドは当事者本人のものなのだから。
今だに音楽雑誌では、定期的にパンクを特集して、
「パンクとは何ぞや?」といった事が書かれていますが、
ジョン・ライドンが再結成した時にこう語っていました。
「俺のやることがパンクだ!」まったくその通りです。

ピストルズのほかに、個人的興味はポール・ウェラー、
同じく復活組のジーザス&メリー・チェイン、ザ・ヴァーヴ。スピリチュアライズドもおもしろそうだし、ポリシックスも意外と好き(笑)。
新しいところでは、ケイジャン・ダンス・パーティなど。
まあ行きたいけど、行けないでしょうが・・・。

セックス・ピストルズについてですが、エピソードはたくさんありますが、今さら俺があれこれ言うまでもないでしょう。

二十歳そこそこの若者が、ロック・シーンのみならず
当時のイギリス社会に対して思想革命をおこし
アルバムを一枚出しただけで、「世界を変えた」
という事実だけで十分だと思います。


確かにマルコム・マクラーレンのプロモーション戦略もありましたが、
やはりピストルズの最大の魅力は、ジョニー・ロットンの個性でした。
そこら辺のピストルズやジョニー・ロットンの事が知りたければ、
ドキュメンタリー映画「ノー・フューチャー」がおススメです!
ヴィヴィアン・ウェストウッドがデザインしたファッションも、
その後のロンドン・パンクに多大な影響を与えました。

そのピストルズが、77年に発表した唯一のアルバムで、
ロックの歴史上、最大瞬間風速を記録した名盤中の名盤。

「ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス」

勝手にしやがれ(紙ジャケット仕様)

確かにオーヴァー・プロデュースな感は否めませんが、
あの時代(今もですが)、ロックにとって
この破壊力が必要だったということでしょう。
「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」は、いつ聴いてもかっこいいし、
「アナーキー・イン・ザ・UK」は永遠のマスターピース。

かって、なにかのフェスで、この曲をカバーしたモトリー・クルーに対して、ソニック・ユースのサーストン・ムーアは、「ムカツク(たしかこんな感じのことを言ってた)、でもいい曲だ」と言ったというエピソードもありますが、
今のしょぼくれたセックス・ピストルズが演ってるのを観ても、
「でも、いい曲だ」と思うでしょうね(^^)。

昔、友達に貸したら、帰ってこなくなったので、安かったので輸入盤を新しく買いなおしたら、ジャケットがピンクでした。

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

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永久不滅の名盤!「ロンドン・コーリング」ザ・クラッシュ

『ロンドン・コーリング』ザ・クラッシュ(1979)

ロンドン・コーリング

ロック、レゲエ、R&B、ロカビリー、ジャズなどを取り入れて、
それらを見事なクラッシュのサウンドに仕上げた傑作であり、
パンク生誕後のロック史を語る時に欠かせない名盤。
パンク・ロックという音楽スタイルにとどまらず、バンドのスピリットがいっぱいつまってるので、ぜひ聴いてみてください!

CDでは1枚に収められましたが、当時は2枚のLPを1枚の
レコード・ジャケットに入れて発売されました。
これはファンのために価格を下げる方法として
クラッシュ側が提案したものでした。

90年の「ローリング・ストーン」誌の
”80年代のベストアルバム”で第1位に輝きましたが、
それを知ったジョーはこう言ったそうです。

「あれは79年の発表だぜ!」

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