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『カフェ・ブリュ』ザ・スタイル・カウンシル

相変わらず雨がよく降りますが、スミスの『ハットフル・オブ・ホロウ』と同じく、とくにこういう湿った季節に聴きたくなるアルバムです。

『Cafe Bleu』The Style Council(1984)

Cafe Bleu

ジャムを解散したポール・ウェラーが、ミック・タルボットと結成した、
ザ・スタイル・カウンシルのファースト・アルバム。

想えば、スタイル・カウンシルは80年代後半あたりからよく聴いていて、ソロ初期の頃まで、ポール・ウェラーが1番好きなアーティストでした。

スタイル・カウンシルの完成形といえば次作の『アワ・フェイヴァリット・ショップ』ですが、ラップ、ジャズ、R&B、ファンク、フュージョン、バラード、ギター・ポップなど、異なるサウンドを大胆に融合させた『カフェ・ブリュ』のクールで洗練された雰囲気が俺はたまらなく好きです。

『Mick's Blessings』

 
1曲目、ミックのベスト・プレイを聴いた後は、「ロマンティックでメランコリック、そしてブルージー」な曲が続いていきます。

『The Paris Match』
トレイシー・ソーン(エヴリシング・バット・ザ・ガール)が気だるく歌うこの曲は、涙が出るほど美しい。

 
『My Ever Changing Moods』

シングル・ヴァージョンもポップで大好きですが、このピアノ・ヴァージョンも味わい深いです。

 
ムーディーな前半が終わると、ウェラー最初で最後のラップ『A Gospel』やダンス・フロア仕様のメッセージ・ソング『Strength Of Your Nature』など、ファンキーな中盤を経て、アップテンポで明るめな後半となります。

まるで冬~梅雨~初夏を象徴しているようで、やはり今の時期にぴったりかもしれません。

『Here's One That Got Away』
曽我部恵一が語ってたスタカンを意識したという、サニーデイ・サービスの「あじさい」の元ネタはこの曲でしょうか??

 
『Headstart For Happiness』
ポールとミック、D.C.リーの3人が代わる代わるヴァースを歌っていて、聴きごたえがあります。

 
 
スタカンにおけるポール・ウェラーの豊かな政治性とバラエティに富んだ音楽センスが作り出した曲群は、その本質を理解しなくても、お洒落でポップなサウンドとして充分楽しめるというもので、スタカンをポップ史上類を見ない特異な存在としました。

『カフェ・ブリュ』は、「ザ・ジャム時代に築いたトップの地位に返り咲くことは決してない」という周囲の憶測を見事に裏切ってみせた、ポール・ウェラー渾身の一枚であり、現在においても彼のキャリアの中でも最高傑作のひとつとなってます。

『You're The Best Thing』

 
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