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『Hatful Of Hollow』ザ・スミス

どんよりした空と降り続く雨は、ときに人を憂鬱な気分にさせます。

『Hatful Of Hollow』The Smiths(1984)

ハットフル・オブ・ホロウ
UKロック史上最悪といわれる80年代の暗黒時代に眩しい輝きを放った、ザ・スミスのセカンド・アルバム。
コンピ盤ながら、デビュー・シングル“ハンド・イン・グローヴ”から5thシングル“ウィリアム”までの5曲と、初期の代表曲を網羅した最重要作。
「強靭なロックンロール・スター」になる前の、スティーヴン・パトリック・モリッシーの姿と、思春期のスミスがここにあります。

『William,It Was Really Nothing』
ひたすら美しい2分10秒。
なにをかくそう俺のハンドル・ネームの“william”は、この曲からとってるのです。

 
退屈な街にどしゃ降りの雨
この街は本当に人を滅入らせる
ありきたりな街に降るどしゃ降りの雨
この街は人を駄目にする
みんなそれなりに自分の人生を背負っている
僕だって自分の人生を生きなきゃならない
ウィリアム ねえウィリアム
本当は何てことなかったんだよ
ウィリアム そう どうってことなかったのさ


『These Things Take The This Charming Man』

「ウィリアム」と並んで、ジョニー・マーのギター・プレイの中で最も好きな曲。シングル・ヴァージョンより、軽快なこっちの方が好きです。

 

『Hand In Glove』

デビュー・シングルにして、スミスの全てがこの曲につまってます。

 
手に手をとろう
世界は僕らを中心にまわる

違うよ 他のやつらの愛とは違うんだ
そう この愛は全然違うんだ
なぜって 僕らの愛だから!

手をつなごう
行きたいとこにはどこでも行ける
なんでも君しだいだ
君さえそばに居てくれれば

人に見られたって平気さ
ぶしつけな視線をおくられたって平気さ
僕はいっこうに気にしない

さあ 手をつなごう
世間の善良な皆さんは僕らを笑う
確かに僕たち服はポロポロかもしれないけど
奴らが手に入れることの出来ないものを持っているんだ

人にじろじろ見られたって平気さ
無遠慮な視線をおくられたって平気さ
僕は全然気にしない

だから手をつなごう
今ここに宣言するよ
もしも奴らが君の髪の毛一本にでも触ったら
僕は死ぬまで闘う
息絶えるその瞬間まで僕は闘うよ

まっとうな人生がそこにある
だから僕の腕の中にとどまっておいで
可愛い人

だけど自分の運勢はよくわかってる
わかり過ぎるくらいわかってるんだ
多分 君には二度と会えないと思う
きっと もう二度と会えないと思う


『Heaven Knows I'm Miserable Now』

心地いい倦怠感につつまれるこの曲は、スミスの好きな曲ベスト5に入ります。

 
酔っぱらって朦朧としてる時は幸福だった
そして僕が今どんなに不幸か神様だけが知っている

職探しをした
仕事を見つけた
そして僕が今どんなに悲惨か神様だけが知っている

僕の人生のこの貴重な時間を
どうして僕が生きようが死のうがどうでもいい奴らに
与えなきゃならないんだ


『Please,Please,Please,Let Me Get What I Want』
アルバム・ラストを飾るこの曲もひたすら美しい。
今まで何度この曲が心の中で流れたのだろう・・・。

 
物事を変えるには絶好の時
わかるだろう?今までどんなにツイてなかったか
これじゃ善人だって悪人になりかねない
だから どうか どうか どうか
今度は僕の望みをかなえてください

長いこと夢なんか見てない
わかるだろう?僕がどんな人生を送ってきたか
これじゃ僕みたいな善人だって悪人になりかねない
だから一生のお願いだから
僕の願いをかなえてください

神様は知っている
今 初めて僕の願いがかなうと
神様は知っている
今度こそ僕の願いが聞き入れられると

 
俺にとって『ハットフル・オブ・ホロウ』はすでに過去のものかもしれませんが、このアルバムがつけた傷跡は今も俺の心の中に残ったままです。

生涯で1番好きなレコードは?と聞かれたら迷いなく俺は答えるでしょうね。
それはスミスの『ハットフル・オブ・ホロウ』だと。
 

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コメント

あぁ williamさんのハンドルネームはやはりここからだったのですね!
まさに名曲がズラリ、どの曲を聴いても昔のことが思い出されて胸がキューンとなります。
ボクは当時、スミスの大ファン!というわけではなかったのに、多くの曲を鮮明に憶えているということは、やっぱり好きだったということに最近ようやく気づきましたよ(笑)。
モリッシーとマーのコンビは最強でした。
そして「Please please please let me get what I want」の歌詞は生涯忘れ得ぬものとなってます。
williamさんと同じく、辛いとき落ち込んだとき今まで何度あの曲が心の中で流れたことでしょう(泣)。

投稿: コハゲ | 2011年6月11日 (土) 00時03分

>コハゲさん、
いつのまにかwilliamと名乗るようになってました(^^)。
俺はリアル・タイムでは聴いてないんですが、レディオヘッド(『パブロ・ハニー』期の)や初期マニックス、スウェードあたりから遡って、当時ちょうどCDが再発されたので、絶対好きだろうと聴いていったわけです。するとやはりというか「生涯で1番好きなアルバム」となった訳です(笑)。ただ『ハットフル・オブ・ホロウ』が好きすぎて、ほかのスミスのアルバムはそれほどでもないんですけど。
今だに思春期をひきずってるようなやつなので(ロックを聴きつづけていること自体が俺にとってはそういう意味を持ってます)、「プリーズ・プリーズ」は今も有効な曲でもあります(^^)。

投稿: william | 2011年6月12日 (日) 18時07分

williamさんがどれだけこの作品を好きなのか、その熱量が伝わってくる文章ですね。
僕もスミスは全然後追いで、なおかつ全アルバムを聴いている訳ではないのですが、
やっぱり今聴いても良いですね~。
…と言うか、UKかUSどちらが好きかと問われてUKを選び、なおかつ80年代を愛する人間で
スミスが嫌いな人なんて果たしているのでしょーか?とすら思えます。

あぁアルバム買いたくなってきました(笑)。

投稿: 古巣 鳴人 | 2011年6月14日 (火) 00時39分

>古巣さん、
俺も後期のスミスは聴いてなかったりします・・・、『クイーン・イズ・デッド』すら。極端な話、スミスが好きというより、このアルバムが好きともいえるかもしれません。
『ハットフル・オブ・ホロウ』もここ十年くらいはあんまり聴いてなかったりしますが、久しぶりに聴いても変わらず好きだし、俺の「心のアルバム」です(^^)。
たしかにモリッシーに対しての好き嫌いはありそうだけど、スミスの音楽性に対してはそれほど嫌いという人はいなさそうですね。
俺もそのうち『クイーン・イズ・デッド』を買います(笑)。

投稿: william | 2011年6月15日 (水) 00時02分

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