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『モータウン・ジャンク』マニック・ストリート・プリーチャーズ

「俺達のやれることで最も重要なことは、とんでもない注目を一手に集め、そのまま全部捨てちまうってことなんだ。
アルバムは1枚だけ作って終わりにしたい。30曲入りの2枚組にして、それが俺達を代弁することとなるわけだ。
で、俺達は解散する。やりたいことはそれだけだし、
それだけを目的にしてこれまで生きてきたんだ。
インディー・チャートのトップに立ったり、ナショナルチャート30位なんかにつけても、これっぱかしのありがたみもねえよ。
ナンバー・ワンじゃなきゃ駄目なんだ。
俺達はただ、90年代における最も重要な評価基準に自らなりたいだけなんだ。それだけなんだよ」

シーンに登場した途端に解散宣言をぶちかました、
マニック・ストリート・プリーチャーズ。

ウェールズのインテリ大学生だった彼らが、
バンドを始めることになったのは、TVのパンク10周年記念番組で全盛期のクラッシュの映像に衝撃を受けたことがきっかけ。

「ピークが過ぎても生き残っているバンドはロック・バンドじゃないし、
人々もそう認めてやるべきじゃないんだ」

ロック・サラリーマンへの逃げ道を封じ、
自覚的計画的なセックス・ピストルズを目指したのが、
冒頭の前代未聞の『デビュー解散宣言』でした。

そして、この発言と時を同じくして発売された『モータウン・ジャンク』で、時代遅れの田舎パンクスだった彼らが、
ブリテッシュ・レベル・ロックの金字塔を打ち立てます。

お前らなんかと共存したくなかった
お前らに教えられたのは窒息死する程の退屈さと
安っぽい夢に漂流する事だけ
そんなものは何の役にも立ちゃしない
惨めな街で神経が麻痺し
奴らの為に墓穴を掘ってやりたいだけさ

モータウン・ジャンク
ジョン・レノンが死んだ時はあざ笑ってやった
21年間、生きてきた俺にとって
これっぱかしの意味も持たなかったんだ

モータウン・ジャンク、終身奴隷制度
ラヴ・ソングは下層階級の裏切りを象徴し
168秒間だけ若者の鼓動を止める
168秒間だけ思考回路を停止できるんだ

そんなものは欲しくない
だってお前らの英雄達が提示できるのは
未来への恐怖だけだろ?
過去なんか何の役にも立ちやしない
だって俺は今、死にかけてるんだから
自治的な虐政と自殺を促す終身刑

モータウン・ジャンク
ジョン・レノンが死んだ時はあざ笑ってやった
21年間、生きてきた俺にとって
これっぱかしの意味も持たなかったんだ

モータウン・ジャンク、終身奴隷制度
ラヴ・ソングは下層階級の裏切りを象徴し
168秒間だけ若者の鼓動を止める
168秒間だけ思考回路を停止できるんだ

 
スティ・ビューティフル
『モータウン・ジャンク』を含み、
『ユー・ラヴ・アス』『ステイ・ビューティフル』と、初期のEP3枚が収められているミニ・アルバム『ステイ・ビューティフル』。

このシングル3連発は最強です!
もしこの路線のまま、10~12曲入りのデビュー・アルバムを作ってたら、俺にとって「永遠の」名盤になってたでしょう・・・。

『ユー・ラヴ・アス』もデビュー・アルバムに入ってるハード・ロック・バージョンよりも、こっちのパンク・バージョンの方がはるかにかっこいいです!

~マニックス・ミニストーリー、続く~

『ステイ・ビューティフル』~美しく生きよう~

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コメント

最初のシングル3枚は永遠の思い出ですね。
当時のクロスビートやロッキンオンでのインタビューも含めて。
今でも『モータウン・ジャンク』を聴くと、何だか切ない気持ちになります。

しかしここまで息の長いバンドになるとは、
あの頃一体誰が想像できたでしょうか・・・。

投稿: コハゲ | 2008年12月 7日 (日) 20時22分

コハゲさん、こんばんは。
初期のパンクな勢いのままに、ガンズに影響を受けないで、コンパクトなデビュー・アルバムを出してたら永遠の名盤になってたことでしょう。

リッチーがいれば、今どんな音楽性だったんでしょうね?

投稿: william | 2008年12月 8日 (月) 23時13分

コメントありがとうございました。

せっかくなので、マニックスのエントリにコメントさせてもらいます。

Williamさんの言うとおり、彼らがもしモータウンジャンクEPのままアルバムを作っていたら…、少なからずそう思っている人多いと思います。

>俺達はただ、90年代における最も重要な評価基準に自らなりたいだけなんだ。

LAメタルな音でなければ、そんな評価基準も軽々超えていたかも、と思います。

ただそうなったら、Holy Bibleも生まれてなかったかもですが

Williamさんのマニックスについての熱い思いが伝わってきました。

また、新作が良ければ語ってください。待ってます!

投稿: haro | 2009年3月10日 (火) 02時29分

haroさん、こんにちは!
コメントありがとうございます(^^)。

実はあのアルバム、当時は聴きまくったんだけど、今になってみると残念でならないんですよね。たしかにあの路線でアルバムを作ってたら、俺にとっては軽々と「ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス」を超えるものになってたでしょう。

新作は買うかどうか分かりませんが・・・。
評価が良さそうなら買うかも。といった感じです。

投稿: william | 2009年3月12日 (木) 23時40分

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受信: 2008年12月 7日 (日) 20時16分

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