« 「ロック名盤ベスト100」~TOP40~ | トップページ | PEACE BED アメリカVSジョン・レノン »

『パンクは変化であり、そして姿勢である』ジョー・ストラマー

「トライすらできないヤツが、
やっている人間に何を言えるって言うんだ?」ジョー・ストラマー

『パンク』
この言葉を聴くと、俺の心は震えます。
ロックの一ジャンルに留まらない、
特別な「何か」が、この言葉にはあります。

大好きなクラッシュのジョー・ストラマーについて書きたいと思います。

雑誌「ニュー・ルーディーズ・クラブ」に載ってたエピソードとストラマー語録を織り交ぜながら、書いていきます。

まず俺の1番好きなエピソード。

写真家のハービー山口氏が、ロンドンの地下鉄で面識の無い
ジョー・ストラマーと偶然、
出会った時のものです

1979年のある日、地下鉄に乗ってると、
向こうの座席にジョー・ストラマーがいた。
僕はおそるおそる「写真を撮ってもいいか?」と聞いた。
彼はにっこり笑って「いいよ」といい、
僕は彼のすきっ歯の笑顔にホッとして、
揺れる車中で夢中になってシャッターを押した。

次の駅で、ジョー・ストラマーが降りようとし、
僕は「サンクス」と挨拶した。すると彼は、

「撮りたい時はいつでも撮れよ。それがパンクだぜ!」

と言い残し去っていった。その言葉を聞いた瞬間、
パンクとは何かという僕の疑問が解き明かされた。

やりたいことは、今やるんだ!
そのエネルギーを持つ。
やりたいことに正直になる、
それがパンクなんだと。

電車を降りた僕は、嬉しさのあまり、
駅の階段を駆け上って、ロンドンの街へ出ていった。

この時撮った写真は、それからプリントされることなく、
20年の時を超えて、初めてプリントされ、掲載されました。
なぜ今まで、その写真を確かめようとしなかったのか、という問いに
「誰かに請われて撮ったのではない、撮ったことで満足だった」
とハービー氏は、言葉少なに語ったそうです。

この写真は、ジョー・ストラマーという男の本質をとらえてて、
ハービー氏に信頼の眼を向けている、とても優しい表情でした。

そして、もうひとつ。

「あいつらと一緒にいる時が一番嬉しい。
あいつらは俺たちを必要としている。
俺たちのロックンロールが毎日暮らしていくために必要なんだ」

ステージ終了後のドレッシング・ルームにつめかけるファンの中の
少年のひとりが、ジョーにサインをもらいながら語りかけた。
「クラッシュにしてはチケットが高すぎるよ、ジョー」
ジョーはこう答えたという。


「これが精一杯なんだ。ツアーをやる時は臨時のスタッフも
必要だし、交通費やホール代も高くなった。
信用してくれ、これがギリギリの線なんだよ」


「でもジョー、すぐに用意できる金額じゃないよ」
チケット代は、約1300円である。

帰りのバスの中で、まったく無言のジョーを見ると、
ジョーは涙を流していた、という。


「子供たちのためにコンサート会場をつくりたい。
そうしたら1ポンド(約540円)でコンサートができる」

去年、ローリング・ストーンズとU2は、ツアーの収益が
数百億円だったそうです。ビジネスという視点で見ると、
そういう意味では、
クラッシュは二流以下のバンドでした。
レコードは安くする、コンサートチケットは安くする、
ベネフィット・コンサートにはノーギャラで出たがる、
大ホールではやらない、TVでプレイしたがらない、
さらに、バンドは大きな利潤をあげてはならない、
という鉄則を守ってました。

当時、彼らとマネージメント契約をした会社の社長によれば、
「契約の際に、ジョーに念を押されたよ。絶対に大儲けしようと
思うな。われわれのファンから搾取してはいけない、
利益は活動が維持できる最小限のものに留めろってね。経営は当然苦しいよ。でも、そういうクラッシュが好きさ、個人的にもね」

クラッシュは、スタジアム・バンドになることを一切、拒否しました。
「青臭さの抜けきらない男」とするならそれでもいいでしょう。
ただジョー・ストラマーという人物は、常人以上に強靭な精神力と
意思を持った男だったとだけ言っとく必要があります。

そういうクラッシュとジョー・ストラマーが俺も大好きです。

「やつらにとってはいやな毎日の連続なんだ。
だから言うんだよ。がんばれよ、くじけるなよってね」

 
 

ジョーはこう言ってました。

『Punk is Atitude』と。


 
ジョー、俺もあんたみたいに、死ぬまで自分なりのパンクを貫いて生きていくよ。

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ
にほんブログ村

|

« 「ロック名盤ベスト100」~TOP40~ | トップページ | PEACE BED アメリカVSジョン・レノン »

クラッシュ」カテゴリの記事

パンク/ニューウェイヴ」カテゴリの記事

コメント

ボトル拾いました。
毎日休みなんてうらやまし~と思って訪ねてみました。
そしたら、こんないい記事が読めるとは。
クラッシュとジョー・ストラマーのことは全然知らなかったけど、とってもイイ奴だー!
私も大好きだー!
ちょうど今、そういう人達の話が聞きたかった。
とにかく良かった。 ありがとう。

投稿: こんこん | 2008年1月11日 (金) 21時23分

まさに哲学ですね!

クラッシュの存在は知っていましたが、私のこれまでの人生で直接関わりがありませんでした。

これからは違った目で向き合えそうです。

williamさんのブログは私には持って無い箱がたくさんありますね、すごい興味があります。

これからちょくちょく顔出させていただきますのでよろしくです!

投稿: BILLY | 2008年1月11日 (金) 21時43分

こんこんさん、
毎日休みと言っても、無職なだけですが・・・。
クラッシュの事を知ってくれて、そう言ってもらえるなんて
こちらこそ、ありがとうございます!
長い文章を書いた甲斐がありました(笑)。

BILLYさん、
少しでもクラッシュの魅力が伝わってたら、嬉しいです。
つたないブログですが、こちらこそよろしくです(^^)。
「80年代洋楽」についても、ぼちぼち書いていきたいと思ってます。

コメント、ありがとうございました!

投稿: william | 2008年1月12日 (土) 15時07分

お邪魔します 湯侍です

「鼻からちょうちん」おいで下さってありがとうございまっす

そのニュー・ルーディーズ・クラブ,オレも読みました


胸にきますね

ジョン・ストラマー…

素敵な男です

投稿: yuzamurai | 2008年1月17日 (木) 23時11分

はじめまして。
ブログ読ませていただきました。
それで、ちょっとウルっとしてしまいました。。
ありがとうございます。

2010年1月23日から吉祥寺バウスシアターで『レッツ・ロック・アゲイン!』の爆音上映があります。
ジョー・ストラマーの亡くなる直前の姿が写っています。
権利切れのために最終上映なので、よかったら観に来てください。

投稿: bakuon screening | 2009年12月21日 (月) 19時36分

bakuon screeningさん、はじめまして。
こちらこそ、コメントありがとうございます。

昨日は、ジョーの命日でしたね。
魅力的な人でした。

おもしろそうですが、俺は田舎に住んでるので行けません・・・、残念です。

投稿: william | 2009年12月23日 (水) 00時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/492600/9826487

この記事へのトラックバック一覧です: 『パンクは変化であり、そして姿勢である』ジョー・ストラマー:

» 「ロック名盤ベスト100」~TOP20~ [毎日が夏休み!]
昨日、自分の好きなアルバム(ジャケット)をサイドバーにほんの一部ですが並べてみま [続きを読む]

受信: 2008年1月16日 (水) 10時29分

« 「ロック名盤ベスト100」~TOP40~ | トップページ | PEACE BED アメリカVSジョン・レノン »